toshitaka919のブログ

1000年の時空の旅。

2022-11-01から1日間の記事一覧

月みれば ちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど 

1、出会い 11月(霜月)の朔日、どんよりとした冷えた雲の中、東の暗くなりかけた空に向かって雁の群れが飛んでいく。はるかはるか遠く海の向こうから長い旅を終え、疲れた体をこの辺りで休めるのであろう。西の空は僅かに大地を暖める力の残った太陽が沈む…